「また誘われたけど、どうせお店も日時も私任せなんだろうな…」
そんな風に、友達からの誘いを嬉しいと感じる反面、うんざりした気持ちになっていませんか?
自分から声をかけてくるくせに、具体的なことは何も決めようとしない友達。
その態度にイライラしたり、自分ばかりが頑張っているようで疲れてしまったりするのは、あなただけではありません。
この記事では、そんな誘うくせに決めない友達の行動の裏にある心理を解き明かし、あなたがストレスを溜めずにスマートに付き合っていくための具体的な対処法を、分かりやすく解説します。
もう、一人でモヤモヤする必要はありません。
- なぜ?誘うくせに決めない友達の心理と特徴
- 誘うくせに決めない友達へのイライラしない対処法
なぜ?誘うくせに決めない友達の心理と特徴
自分で決めようとしない人の隠された心理とは?
「どこでもいいよ」「なんでもいいよ」が口癖で、自分では何も決めようとしない人。
一見、あなたの意見を尊重してくれているように見えますが、その裏にはいくつかの心理が隠されている可能性があります。
相手の気持ちを少しでも理解できれば、あなたのイライラも少し和らぐかもしれません。
失敗や後悔をしたくない「責任回避」の気持ち
最も多いのが、何かを決めることに伴う「責任」から逃れたいという心理です。
たとえば、お店選びを任されたとしましょう。
もし選んだお店が美味しくなかったり、雰囲気が悪かったりしたら、「自分のせいで友達をがっかりさせてしまった」と感じてしまうかもしれません。
そういった小さな失敗や後悔の可能性を無意識に避けようとして、「あなたに任せるよ」というスタンスを取ってしまうのです。
これは、自分の決定に自信が持てないという側面も持っています。
あなたに合わせたいという「優しさ」のつもり
意外かもしれませんが、相手はあなたへの優しさや配慮のつもりで決定を委ねているケースもあります。
「自分の好みで決めてしまうより、あなたの行きたいところを優先したい」という気持ちが根底にあるのです。
特に、あなたの好みをまだよく知らない場合や、あなたに楽しんでほしいという気持ちが強い場合に、この傾向が見られます。
ただ、その表現方法が「丸投げ」という形になってしまっているため、あなたにとっては負担に感じられてしまうのです。
単純に考えるのが「面倒」だと感じている
残念ながら、中には単純に計画を立てたり、お店を調べたりすることが面倒だと感じている人もいます。
誰かが決めてくれたものに乗っかる方が楽だと考えているタイプです。
この場合、相手に悪気はないことが多いですが、毎回のように続くと、あなたが「利用されているのでは?」と感じてしまうのも無理はありません。
相手にとっては、あなたが計画を立ててくれるのが「当たり前」になってしまっている可能性があります。
責任を負いたくない?何も提案しない人の特徴
自分から誘ってはくるものの、具体的な提案は一切しない。
そんな人には、いくつかの共通した特徴が見られます。
彼らの言動を観察してみると、なぜ計画を立てたがらないのか、その理由が見えてくるかもしれません。
いつも受け身で「どうする?」と質問ばかりする
会話の節々で「どうする?」「どこ行く?」と質問はするものの、決して自分の意見を言わないのが特徴です。
あなたが何か提案するのをひたすら待っている状態で、完全に受け身の姿勢を崩しません。
これは、会話のボールを常に相手に投げ返すことで、自分が何かを決定する状況を巧みに避けているのです。
口癖は「なんでもいい」「どこでもいい」
これは、何も決めない人の代表的なセリフです。
しかし、本当に「なんでもいい」と思っているケースは稀で、いざあなたがお店を提案すると「うーん、気分じゃないかも」「そこはちょっと…」などと、後から意見を言うことがあります。
これは非常に厄介なパターンで、あなたが費やしたリサーチの時間を無駄にされたように感じ、大きなストレスの原因となります。
過去の小さな失敗を気にしている
以前、自分が企画した遊びや選んだお店で、誰かからネガティブな反応をされた経験があるのかもしれません。
その時の小さな失敗がトラウマのようになり、「自分が決めるとロクなことにならない」と思い込んでしまっている可能性があります。
自己肯定感が低く、自分の選択に自信が持てないため、人任せにすることで心の安定を保とうとしているのです。
男女で違う?誘うくせに決めない男と女の心理
「誘うくせに決めない」という行動は、男女問わず見られますが、その背景にある心理には少し違いがあるかもしれません。
もちろん個人差が大きいですが、一般的な傾向として理解しておくと、相手への接し方のヒントになるでしょう。
「リードしてほしい」という願望を持つ女性心理
女性の場合、相手に決めてもらうことを「リードしてくれている」「大切にされている」と感じる傾向がある人もいます。
特に恋愛関係においては、男性に主導権を握ってほしいという気持ちから、あえて決定を委ねることがあります。
また、友人関係では「わがままな人だと思われたくない」「みんなの意見に合わせたい」という同調の気持ちが強く働き、自分の意見を主張することを避ける人も少なくありません。
優しさのつもり?計画を委ねる男性心理
一方で男性は、相手の女性の希望を叶えてあげたいという「優しさ」から、あえて計画を委ねる場合があります。
「僕が決めるより、君の行きたいところに行くのが一番だから」と考えているのです。
しかし、女性側からすると「私に興味がないのかな?」「全部丸投げで無責任だ」と感じてしまうこともあり、すれ違いが生じやすくなります。
特に、誘ってきたのが男性側である場合、このギャップはより大きな不満へとつながりがちです。
実は悪気がない?優柔不断で受け身な性格
ここまで見てきたように、相手の行動は必ずしもあなたを困らせようという悪意から来ているわけではありません。
多くの場合、その人の元々の性格が大きく影響しています。
自分の意見で場を乱したくない
特に、HSP(Highly Sensitive Person)と呼ばれる、非常に感受性が強く繊細な気質を持つ人は、場の空気を読むことに長けています。
そのため、「自分の意見を言ったら、他の人はどう思うだろうか」「もし自分の提案が受け入れられなかったら気まずい」といったことを考えすぎてしまい、結果的に何も言えなくなってしまうことがあります。
自分の意見よりも、全体の調和を優先する性格なのです。
選択肢が多すぎると選べない
世の中には情報が溢れすぎていて、選択肢が多すぎるとかえって選べなくなってしまう、という人もいます。
レストランの口コミサイトを見ても、無数のお店が出てきてしまい、どこが本当に良いのか判断できずに疲れてしまうのです。
このような人は、いくつかの選択肢の中から選ぶことはできても、ゼロから何かを探し出すという作業が非常に苦手な傾向にあります。
「何もしない友達がうざい」と感じる前に知るべきこと
それでも、毎回のように計画を丸投げされれば、「うざい」「疲れる」と感じてしまうのは当然の感情です。
その気持ちを無理に押し殺す必要はありません。
ただ、相手との関係をどうするか決める前に、一度だけ立ち止まって考えてみてほしいことがあります。
あなたが「やってあげる」のが当たり前になっていないか
もしかしたら、これまでの関係性の中で、あなたが計画を立てたり、お店を予約したりするのが「いつものこと」になってしまってはいないでしょうか。
あなたがテキパキと動ける人だからこそ、相手は無意識にあなたに甘えてしまっているのかもしれません。
相手はあなたに悪意を持って依存しているのではなく、あなたの能力を信頼している結果、そのような役割分担が自然に出来上がってしまった可能性も考えられます。
その友達は「決めること」以外であなたに何をしてくれる?
計画を立てるのは苦手でも、その友達はあなたにとって他の価値を提供してくれているかもしれません。
たとえば、いつもあなたの話を親身になって聞いてくれたり、あなたが落ち込んでいる時に笑わせてくれたり、あなたの知らない面白い情報を教えてくれたり。
人間関係は、あらゆる面でギブアンドテイクが成り立っているわけではありません。
計画を立てるのが苦手という一つの側面だけで「ダメな友達」と決めつけてしまう前に、その人の良いところや、あなたとの関係性全体を一度見つめ直してみるのも大切です。
もし、計画以外でもあなたばかりが与えていると感じるなら、それは関係性を見直すサインかもしれません。
誘うくせに決めない友達へのイライラしない対処法
相手の心理や特徴が少し理解できたところで、ここからはあなたがストレスを溜めずに、この状況を乗り切るための具体的な方法を見ていきましょう。
少しの工夫とコミュニケーションで、イライラを解消し、もっと対等で楽しい関係を築くことができるはずです。
友達との予定が決まらないイライラの根本解消テクニック
毎回、予定がスムーズに決まらないことにイライラしてしまう…。
その感情の根本には、「どうして私ばかりが頑張らないといけないの?」という不公平感や、「私の時間を無駄にしないでほしい」という思いがあるはずです。
そのイライラを解消するためには、まず自分の心の持ちようを少し変えてみることが有効です。
期待するのをやめて「自分が楽しむ」ことに集中する
まず、「相手も自分と同じように計画を立ててくれるはずだ」という期待を手放すことから始めてみましょう。
人を変えるのは非常に難しいことです。
相手に変わってもらうことを期待するのではなく、「この人は計画を立てるのが苦手な人なんだ」と事実として受け入れてしまうのです。
その上で、「自分がリーダーシップを取って、自分が一番楽しめるプランを立てよう!」と発想を転換してみましょう。
自分が本当に行きたいお店や、やってみたいことを計画の中心に据えることで、人任せにされるストレスが、自分の楽しみを追求するワクワク感に変わるかもしれません。
感情的にならず「事実」を伝えるコミュニケーション
イライラが募ると、つい「いつも私ばっかり決めてるよね!」と感情的な言葉をぶつけてしまいがちです。
しかし、これは相手を責めることになり、関係を悪化させるだけかもしれません。
大切なのは、自分の感情(I)を主語にして、「事実」と「気持ち」をセットで伝えるアサーティブコミュニケーションです。
たとえば、「(事実)お店のリサーチをいつも私がしていると、(気持ち)少し負担に感じてしまうことがあるんだ。だから、今度は一緒に探すのを手伝ってくれると嬉しいな」といった形で伝えます。
これなら相手を一方的に非難することなく、あなたの状況を理解してもらいやすくなります。
遊びの計画を丸投げされた時のスマートな切り返し方
「どこでもいいよ」という丸投げ発言をされた時が、あなたの腕の見せ所です。
これを上手に切り返すことで、相手を計画に参加させ、あなたの負担を劇的に減らすことができます。
究極の二択で相手に選ばせる
ゼロから探すのが苦手な人には、選択肢を絞って提示するのが最も効果的です。
「なんでもいいよ」と言われたら、「じゃあ、イタリアンと中華だったらどっちの気分?」「駅の近くのおしゃれなカフェと、少し歩くけど景色の良いレストラン、どっちがいい?」というように、具体的な二択を提示しましょう。
これなら相手も答えやすく、小さな決定をしてもらうことで「一緒に決めている」という感覚を持たせることができます。
役割分担を明確に提案する
すべてを一人で抱え込む必要はありません。
「じゃあ、私が行きたいお店をいくつかピックアップしておくから、その中から良さそうなお店を〇〇ちゃんが選んで予約しておいてくれる?」というように、具体的な役割分担を提案してみましょう。
「お店を探す」「予約する」「アクセスを調べる」など、計画には様々なタスクがあります。
相手が得意そうな、あるいは負担に感じなさそうな小さな役割をお願いすることで、不公平感をなくし、協力体制を築くことができます。
ギリギリまで予定を決めない友達への上手な催促方法
誘われたはいいものの、具体的な日程や場所がなかなか決まらず、気づけば約束の一週間前…。
そんなギリギリまで予定を決めない友達には、相手を焦らせずに、かつ確実に返事を引き出す上手な催促方法が有効です。
自分の都合を理由に期限を切る
ただ「早く決めて」と急かすのではなく、あなたの都合を理由にして、返信の期限を設けるのがスマートです。
「他のお店も予約が入っちゃうかもしれないから、できれば今週末までには決められると嬉しいな」「シフトの希望を出さないといけないから、来週の火曜日までには日程を確定したいんだけど、どうかな?」といった形です。
これは相手を責めているのではなく、あくまであなたの都合を伝えているだけなので、相手もプレッシャーを感じすぎずに応じやすくなります。
ポジティブな言葉でリマインドする
「あの件どうなった?」と聞くのではなく、楽しみにしている気持ちを伝えながらリマインドしましょう。
「この前話してた〇〇、すごく楽しみにしてるんだけど、日程っていつ頃になりそうかな?」「〇〇ちゃんが好きそうなカフェを見つけたんだけど、今度の予定の時にどうかな?」など、ポジティブな言葉を添えることで、会話が明るくなり、相手も前向きに計画を進めようという気持ちになってくれます。
遊ぶ約束で話が進まない?主導権を握る提案のコツ
相手からの返事を待っているだけでは、いつまで経っても話が進まないこともあります。
そんな時は、思い切ってあなたが会話の主導権を握り、スムーズに計画を進行させるためのコツを使いましょう。
オープンな質問ではなく具体的な質問をする
「いつがいい?」や「どこがいい?」といった漠然とした質問(オープンクエスチョン)は、何も決められない人をさらに困らせてしまいます。
そうではなく、「来週の金曜の夜か、土曜のお昼ならどっちが都合いい?」「エリアは新宿か渋谷あたりで探そうと思うんだけど、どっちか希望ある?」というように、相手が「はい」か「いいえ」、あるいは選択肢から選ぶだけで答えられる質問(クローズドクエスチョン)を心がけましょう。
これにより、会話がテンポよく進み、次々と物事が決まっていきます。
決定事項をテキストでまとめて共有する
会話の中でなんとなく決まったことは、最後に「じゃあ、決まったことをまとめるね!」と言って、日時、場所、参加者などをテキストで送って共有しましょう。
これにより、お互いの認識のズレを防ぐことができます。
また、「決定した」という事実が可視化されることで、相手も「もう変更できないな」と意識し、計画が覆るのを防ぐ効果もあります。
これは、グループでの約束の際に特に有効な方法です。
何も決めない友達との関係を見直す境界線の引き方
これまで紹介した様々な対処法を試しても、状況が全く改善しない。
あなたが一方的にストレスを溜め続ける関係は、果たして本当に「友達」と呼べるのでしょうか。
時には、自分を守るために、相手との関係性を見直し、健全な境界線を引くことも必要です。
自分の「許容範囲」を明確にする
あなたがその友達との関係において、「これ以上は無理だ」と感じるラインはどこにあるのかを、自分自身で明確にしてみましょう。
「計画を3回連続で丸投げされたら、次は誘いに乗らない」「当日までに行き先が決まらなかったら、その約束はキャンセルする」など、自分の中に具体的なルールを設けるのです。
これは、相手を罰するためではなく、あなたがこれ以上傷ついたり、疲弊したりしないための防衛線です。
自分の心の健康を最優先に考えることが、長い目で見て良い人間関係を築く土台となります。
誘いに対して毎回応じる必要はないと知る
友達からの誘いを断ることに罪悪感を感じる必要は全くありません。
もし、その友達と会うことを考えると、楽しみな気持ちよりも「また計画が大変そうだ…」という憂鬱な気持ちが上回るのであれば、それはあなたの心が発しているSOSサインです。
「ごめん、その日はちょっと予定があって…」「最近少し忙しいから、また落ち着いたらこちらから連絡するね」など、理由は正直に言う必要はありません。
上手に断る勇気を持つことも、自分を大切にするための重要なスキルです。
あなたが毎回誘いに応じないことで、相手も「いつも当たり前に会えるわけではないんだ」と気づき、あなたとの時間を大切にしようと考えるきっかけになるかもしれません。
まとめ:誘うくせに決めない友達に、もうイライラしない自分になる
誘ってくるのに何も決めてくれない友達とのやり取りは、本当に疲れてしまいますよね。
この記事では、そんな友達の行動の裏にある心理から、あなたがもうイライラしないための具体的な付き合い方までを解説してきました。
相手には、責任を負いたくない、あなたを優先したいという優しさのつもり、あるいは元々の優柔不断な性格など、必ずしも悪気があるわけではないことを理解するだけでも、少し気持ちが楽になるかもしれません。
その上で大切なのは、あなたが一人で抱え込まないことです。
相手に期待しすぎず、具体的な選択肢を提示したり、小さな役割をお願いしたりと、上手に相手を巻き込んでいきましょう。
時には、自分を守るために断る勇気を持つことも、対等で心地良い関係を築くためには不可欠です。
この記事が、あなたが友人関係のストレスから解放される一助となれば幸いです。
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